子供を医学部受験させるなら中高一貫校がいい?

「子供を難関大学や医学部に行かせたいんだけど、やっぱり中高一貫校がいいんだろうか?」

このような悩みを抱える親御さんは多くいるのではないだろうか。周りに中高一貫校に通っている人でもいない限り、ネットででも探して情報を集めるしかないわけだが、なかなか中高一貫校と公立高校の比較というのは難しい。なぜなら、通常、高校というのは、一回しかいかないので、両方に通って比較するというのはありえず、したがって厳密には実体験に基づいた正確な比較な存在しないからだ。

ちなみに、私は公立高校出身から医学部に合格したものの一人である。したがって、公立高校を推す・・・・といいたいところであるが、医学部に来ているひとの大半は中高一貫校出身者である。これらの状況について、私が実際に聞いて感じた中高一貫校と公立高校の違いについて考察していきたいと思う。

中高一貫校の方が、授業進度的に圧倒的に有利である。

これは、中高一貫校と公立高校の一番の差であると感じる。中高一貫校はある程度のところであれば、中学校3年生には高校の勉強が始まっている。そして、高2にはすべての高校の範囲が一旦終わる。したがって、それに、合わせて、テストなども行われ、みんなそれなりに勉強していれば、高2には軽く高校の範囲が仕上がっているという状態ができあがる。一旦授業が終われば、さあ受験だという雰囲気が高まってくる。ここから勉強を真剣に始めれば、あと1年はまるまるあるので、時間的に十分猶予があり、医学部レベルには余裕で到達できる。

一方、公立高校では、基本的にどんなに進学校でも中3で高校の授業をすることはありえない。なぜなら、高校受験があるからだ。また、公立高校の方が、国から指定されたスピードとカリキュラムに合わせる授業数が多いのも大きい。そして、全ての高校の範囲が終わるのは、高校3年の冬ぐらいである。この時期に終わっても、医学部レベルまで学力をもっていくには、相当コツコツやっていないと厳しい。それか、塾で予習しておくしかない。

個人で予習するのはありえないほど効率が悪い。そもそも受験参考書・教科書の大半が授業を一度受けたことを前提に書かれているからだ。また、授業やテストがないとモチベーションを保つのも難しい。したがって、授業になんとなくあわせていって、一通り授業が終わってから受験勉強をはじめたころにはもう遅い。センター試験がもう間近である。したがって、授業進度の時点で、同じ学力を維持するには相当なモチベーションが必要になってくる。

難関校受験者が中高一貫校にはたくさんいる。

これもかなり大きい要素である。トップクラスの中高一貫高校なら学年の真ん中より下くらいの順位にいても、医学部に受かる。したがって、周りに勉強のできるやつがいっぱいいる。したがって、自然に勉強をしなければならない雰囲気が漂っているし、勉強をめちゃくちゃしても浮かない。そもそも、自分より勉強のできる奴に勝ちたいという向上心が生まれる。

一方、公立高校で医学部に行こうと思えば、大半の高校では10番以内の順位にいないと厳しいのが現実である。たとえば、高校によっては1位でも厳しいものがある。これぐらいの順位の奴というのは、基本的に「周りから浮くくらい勉強ができるやつ」というイメージである。そう、公立高校では周りから浮くくらい特別なやつしか医学部には受からない。

また、学内で1位とかになってしまうと、やはり1位になる程度の勉強しかしなくなる。学校に自分より上がいないのに、さらに上を目指す向上心を持つのは非常に難しいことだ。

「中高一貫校では部活動が勉強の時間を考慮した上で行われている」

進学を目的とした中高一貫校では、部活は週に数回であるところが多く、また例え毎日あったとしても、1日あたり2時間もないぐらいのところが多い。また、部活の引退は高校2年生の冬~春である。進学実績を売りにしている中高一貫校では、顧問の先生も生徒が勉強できるように考慮するよう指導されている。なにより、私立の中高一貫校は「高い授業を払って勉強をさせにいっているんだ」という親の意識が強いため、勉強に差支えがでるレベルの部活動が行われていれば、間違いなく苦情がくる。

(もちろん、スポーツを売りにした中高一貫校は話が別であるが)事実、学力がトップクラスの高校で運動部が有名なところは少ない。進学実績と運動部の実績が両方いいところがあり、文武両道というふうに謳われているところがあるが、このなかには運動ができる人と勉強のできる生徒を別枠でとっているところが結構ある。つまり、運動できる人と勉強ができる人が両方いるが同一人物ではなく、全体として文武両道にみえるというものである。これには、惑わされないようにしたい。もちろん、本当に文武両道の高校もあるのだが、このあたりは見極めが肝心である。

一方、公立高校は部活によっては鬼のように部活をやる。とくに、サッカー、野球、テニスなどは顧問の先生が体育会系の大学出身で、学生時代を部活にささげたような人たちであることが多いため、自分と同じように生徒も同じだけ部活をするのが当たり前だとおもっているのだ。もちろん、生徒にそれだけの時間を割いて部活を指導してくださることは、本当に感謝すべきことであるし、ある意味では恵まれた環境ではある。

しかし、人には向き、不向きというものがあり、人生の目的も人それぞれ違う。部活をたくさんすることで、体育の先生になったり、スポーツ選手になる人はその環境は将来に大いに役立つであろう。しかし、難関大に受かりたい、医学部に受かりたいという人の目的地はそこにはない。したがって、どうしても部活の優先順位というものは下がってくる。体育会系の部活に入る事自体は大変意義の大きいことではある。常識を学んだり、友達との関係性の築き方を学んだり、先輩との上下関係を学んだり、とそこで得られるものは計り知れない。しかし、そこに時間をかけすぎるというのは、難関な受験を乗り越えるうえで、大きな障害になることは間違いがないのだ。少なくとも、中高一貫校の人たちよりは、勉強にかける時間は短くなる。

私は高校時代サッカー部に所属していたのだが、毎日3時間以上練習があり、土日はほぼ1日中練習があり、j夏休みは2日しか休みがなかった。もちろん、これによって少ない時間で勉強する能力、時間に対する貪欲さを手に入れることはできたが、時間にかけた対価としては少し少なめであると思う。

このように、部活動にかける時間という点からみても、とくに運動部においてはその差は著しい。もし、文武両道にさせたいのなら、御一考することをおすすめする。

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