数学・物理の勉強をするときに意識するたったひとつのポイント

数学や物理の勉強が苦手な人に限って、「この本を3周もしたんだけど、試験になるとできなくなる」みたいなことを言う。確かに、問題集を解くことは頭に定着させるうえで重要ではある。しかし、繰り返す」だけではいつまでたっても、「同じ問題」しか解けるようにはならないし、そもそも「解ける問題」を繰り返し解き直しても意味がないのではないだろうか。

 

解説を理解するだけでは不十分

数学や物理を勉強していて、分からない問題にあたったとき、解説を読んで「なるほどー、そうやって解くのか」といって、理解したと勘違いしている人がいかに多いことか。もちろん、解説を理解するのは必要条件であるが、十分条件ではないのだ。

また、 「解説を理解したのを確認するために、すぐにもう一度何も見ずに解答を再現してみる」という人もいるだろう。解説を読んだだけで、解ける気になっている人よりはだいぶんマシであるが、これも不十分である。

 

どういう思考プロセスでこの解き方を思いつくのかを考える

これらの科目を勉強するにあたって、重要なのはだた1つ。「この問題を初めて見たときに、どうしてこの解き方を思いつくのか」を考えることだ。たとえば、「ay+axを因数分解せよ」という問題があったとする。これを初見で解けるのは、「この問題は因数分解の問題だ」と認識し、因数分解のときには「共通の係数があるかどうか」「同じ文字同士は整理してみる」という解き方の流れをあらかじめもっているからだ。

このように、「これは○○の問題だ」という認識と「○○の問題に関する公式は××と△△と・・・・」というふうに、どの分野の問題かがわかった瞬間に、その解き方がいくつも漏れなくパッと浮かび、その解き方をどういう場面に使うかを覚えていくことが大切である。ちなみに、この××や△△のレベルはチャートや4ステップ、公式などが当てはまる。

 

頭のなかでフローチャートをつくろう

つまり、問題を解いたら、もう一度その分野の解き方を当てはめてみて、なぜその解き方ではだめなのかを考えていき、公式などは「理解する」というよりも、「解くための道具」として持っておくというイメージが大切である。
例えば、「穴を掘る」というのが「問題」だとすると、その時に使う「スコップ、シャベル、ドリル」が「道具」にあたる。この道具のうちどの道具を使うかはどうやって決めるだろうか。それはもちろん、その穴が小さければ、スコップを使うだろうし、穴が大きければシャベルを使うだろうし、穴の背景(地面)が固いコンクリートであれば、ドリルを使うだろう。このときの思考プロセスをフローチャートにすると、次のようになる。

no 小さい
地面は固いか 穴の大きさ スコップ
↓yes ↓大きい
ドリル シャベル

このように、あらかじめ、「道具」を揃えた状態で、それぞれの道具の特性を考えた上で、「問題」を解かないと、何回問題を解いても効果は薄い。これらのことを意識した上で、青チャートやFocus Goldに乗っている例題を「道具」として、応用問題を解いていくことが必要である。そして、分野ごとに頭の中でフローチャートをつくっていき、そのフローチャートを問題を解く瞬間に思い出せるようになることが大切である。そうすれば、復習はフローチャートを見直すだけでいいし、他の問題を解いているときも、そのフローチャートを思い出すことで何度も復習できる。flowchart-311347_640

まとめ

いかがだっただろうか。数学や物理は、できる人はこんなことをいちいち意識しなくても、自然にできてしまうので、苦手と得意がはっきりと分かれてしまう。しかし、医学部受験では基本~標準問題を確実に抑えることが大切なので、青チャートやFocus Goldに載っていないような解法が必要なことは少なく、むしろ、フローチャートを使って、抜けのない解き方をすることが大切であるように思う。数学や物理が苦手な人はぜひ、やってみて欲しい。