ポリクリ日記ー脳神経外科

新しく始めました、この【ポリクリ日記】では、

1.この科を回る前に、どのようなことを知っておいたらいいか

2.将来進みたい科として、どのように感じたか

という二つの視点で、記事を書いていきたいと思う。

 

1.カンファレンスで使われる略語の量が尋常ではない

SSS(上矢状静脈洞)、cavernous sinus(海綿静脈洞)、gyrus(脳回)、sulcus(溝)、DSA(digital substraction angiography)、GBM(glioblastoma:膠芽腫)、ルンバール(腰椎穿刺)、頚動脈ステント留置術(CAS:Carotid Artery Stenting)、など使われる略語の量がハンパではないです。なので、CBTで略語などをしっかり意識して勉強している人でないと、カンファレンスで何を言ってるのかさっぱり分かりません。特に、gyrusなどの単語は(ジャイラス)というふうに読みますが、「ジャイラス」とググッても出てきません。したがって、調べようと思っても簡単に調べることができないのが面倒なところです。キクタンメディカルなどの医学英語の参考書で、脳神経の範囲だけでも予習しておくことをオススメします。

 

2.脳外科の手術は見ていても何をやっているのかほとんど分からない。

どこの大学でも、外科の手術をこっそり抜け出すということは往々にして行われていると思います。その理由は、何をやっているのか分からないから。僕は、割としっかりと勉強したいタイプなので、「分からないなんていい訳だろ」と思って、脳神経外科の清書(標準脳神経外科学など)で予習して手術に望みましたが、マジで何をやっているのか分かりませんでした。それなりに説明してくれるのなら、分かるのかもしれないですが、脳の中は基本的にひたすら白質が続いているので、手術の時に映し出されるモニターを見ていても白質と出血しか見えません。ですが、脳神経外科の先生は、いろんなことを考えながら手術をされているらしいのですが、理解するのには相当な高度な空間認識能力と解剖学的な知識が必要だと感じました。

ですが、脳外科に興味のある、あるいは向いている医学生ならば、「実に興味深い」というふうに感じるのだとおもいます。なので、このポリクリ自体に意味がないとは思いませんでしたが、内科系志望の方にはかなりつらい実習となることが予想されます

 

3.血管内治療や脳血管造影はかなり興味深い

血管内治療や脳血管造影などは、今まで習ってきた脳血管の解剖などがかなりフル動員され、見ていて非常に興味深いと感じる人が多そうなイメージでした。カテーテルを使って行う手術は、全身麻酔をする必要もないし、今後伸びてきそうな分野だと感じました。この分野は脳外科医だけでなく、そのうち神経内科の先生とかも行うようになるのではないだろうかという話もありました。

4.脳外科はイケメンで、体育会系のノリの人が多い

この人イケメンだなー、というような人が3人に1人くらいいます。ノリも明らかに体育会系で上下関係も厳しそうな様子でした。そもそも外科系の人は体育会系の人が多いので、そのあたりはあまり他の外科系の科と変わりはありませんが、さすが外科の花形だけあって、イケメンが多い印象でした。脳外科のいいところは、手術野が消化器外科などと比較して清潔なこと、出血量が少ないことなどが魅力だそうです。ちなみに女性はめちゃくちゃ少ないので、もし志望すればかなり優遇してもらえると思います。

個人的な感想ですが、やはり外科は向いていないなと感じました。僕は体育会系の部活に所属していますが、若い時は何時間もたって手術できたとしても、50歳くらいになった時に果たして続けられるかどうか・・・。また、手術を見ていても、難しすぎて、今までの知識を活かして考えるということができませんでした。ですが、恐らくいざ自分が手術をするとなると、相当高度な医学知識を使っているのだと思いますし、実際カンファレンスでも、かなり難しそうな議論をしていました。

以上、まとまりのない文章になってしまいましたが、脳神経外科を回った感想でした。